【洒落怖】ヒサルキ伝説⑪【ヒサル・忌避猿】 – 2ch死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

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134 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/21 09:36

ヒサルキに関係するのかどうか分からないが、
俺が聞いたことあるのは『ヒサル』ってやつで、人と猿の合いの子みたいな化け物。

ヒサルは山に住んでたんだけど、ある日人里に下りて来て女を拉致る。
すると、女は泣きながら水瓶が欲しいとヒサルにおねだりをするんだ。
ヒサルは女の気を惹こうと、女と一緒に山を下りて町で水瓶を買う。
その帰り道、大きな池の所にさしかかったところで、女はヒサルに、
「池の畔にある桜の木の枝を取ってちょうだい。」と、またもやおねだりをする。
ヒサルは瓶を背負ったまま木に登り、女に指示されるがままに
池に大きく張り出した枝の先端を採ろうと手を伸ばす。
途端、ヒサルと瓶の重みに耐えきれず枝が折れてしまい、ヒサルは池に落ちてしまう。
ヒサルは必死で岸に戻ろうとするけれど、背負っていた瓶に水が入って泳ぐことが出来ない。
これはもう助からない、と思ったヒサルは最後の力を振り絞り、
「こうなっては仕方がないが、ワシはお前が本当に好きだったんだ。」
と叫びながら池に沈んでしまう。

確か、じいちゃんかばあちゃんか子供会の集まりだかで聞いた。
なんか、怖いっていうよりもの悲しい話だって思った。

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217 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/22 17:01

>>134
関係ありそうなんで書き込みます。

私はずっとある村に住んでいるんですが、小学校の頃、一度だけ不可解な体験をした事があります。

私は友達何人かとで川でザリガニを採っていました。捕まえたザリガニを決闘させるために一旦岸に上がったのですが、その時、山から出てきた赤っぽい犬が田んぼを横切ってこっちへ歩いてくるのが見えました。
ヨタヨタとふらつきながら近づいてくるにつれ、私はその犬がケガをしていることに気が付きました。
もともと白い犬だったのが毛皮が血だらけで、だから遠目に赤っぽく見えたのです。
頭や手足、口や目からも血がポタポタと滴り落ちて息も荒く苦しそうでした。

そいつは急に私達の方に頭を向け走り出しました。
ケガのせいかスピードは遅いのですが、騒がしく吠え立てることもなく、ひたすらフッフッフッと荒い息を吐きながらジグザグにこっちに向かってくるのが逆に不気味な感じがしました。

「おい!山犬がこっちに来るぞ。逃げようぜ!」

友達もあわてて川から出て靴を履いて逃げ出しました。
犬は方向を変えて私達の後を追いかけてきます。
近づくにつれ、足が折れて白い骨がはみ出しているのが分かりました。

218 :217続き:03/08/22 17:03

「ぉおい!何やっとんだ!逃げぇ!お前ら!」

怒鳴り声がしたので振り返ると、山犬の後ろを走るおじいさんの姿が見えました。
林業をやってる修さんが、鉈を持って凄い形相です。
修さんは私らのすぐ後ろで犬に追いつくと、鉈を振り回しました。

「お前ら!村で大人呼んでこい!」

犬は、修さんに近くにあった棒きれで滅茶苦茶に叩かれていましたが、吠えも鳴きもせずに相変わらずフッフッフッと息を吐いてぐるぐる回っています。
よく見ると殴られる前から全身傷だらけだったみたいで、毛皮がいろんな所で破れて赤い肉と白い骨がはみ出ていました。
腹から内蔵だかなんだか正体不明のものが何本かぶら下がっていて、口は血だらけで開いたまま、そこから黒っぽい小豆色の舌がブラブラ垂れ下がっています。
耳も破れて取れかかっているし、目は真っ黒で潰れているのかもしれない。
そんなボロ切れみたいな状態なのに死んでなくて、声もなく暴れている山犬を見ていると小便ちびそうなくらい怖くなってきました。

「なにボーっとしてるんだ。早く逃げんかい!血がかかるぞ!」

修さんが鬼のような形相で怒鳴るのを見て、私は村の方へ走って逃げました。
友達がゲエゲエ吐きながら少し遅れて走ってきます。

219 :217終わり:03/08/22 17:04

私と友達は村の集会所へ連れて行かれました。
窓から外を見ると、村の大
人が犬の所に集まって大騒ぎになっていました。
しばらくして煙が上がっ
たと思うと、あたりにも物凄い臭いが漂いはじめました。
後で聞いたら、
犬に油をかけて焼いたそうです。
私と友達は臭いとさっき見たものの気色
悪さに便所で吐きまくりました。

その日のうちに私達はお寺へ連れて行かされました。
坊さんは警察みたい
に犬を見た時間や場所やその時の状況なんかを詳しく聞いてきました。

腕に包帯を巻いた修さんも来ていて、私達の後でお堂の中に呼ばれました。
その後、修さんと一緒にお経を読まされたり、お札を焼いてその煙をかけられたりしてから、ようやく帰っていいと言われました。

帰り際、友達が坊さんに「あの犬は何だったんですか?」と聞くと、坊さんは「化け物に憑かれたんだ」と言いました。
猿を捕まえて、中に入り込
んでしまうそうです。

「本当は猿に化けるが、最近は猿が減ったので、犬に化ける」

とも言っていました。

後で修さんに聞くと「ヒサル」だと言っていました。
どんな字かは分かりませんが、たぶん「被猿」じゃないかと思っています。

220 :あなたのうしろに名無しさんが・・・03/08/22 17:09

>>217
乙。おもしろかったし、貴重な情報だと思う。
出来れば地方を教えてくれ。

221 :21703/08/22 17:20

奈良です

458 :1/2:03/08/26 19:17

ずいぶん昔に聞いた話なので、ところどころ記憶が曖昧なのですが、ヒサルキという名前と>>217-219の話に共通点があると思うので、書いてみます。

村の年寄りから、キヒサル(キヒザル)という話を聞いたことがあります。
聞いただけなので字は分からないですが、話の内容からすると「忌避猿」となるのかもしれません。

キヒサルは群れからはぐれた猿を狙って体の中に入り込みます。
乗り移られた猿(以下キヒサル)は獣を殺し、その肉を食うようになります。
また、その外見を利用して猿の群れに近づき、手当たり次第に殺して食べます。
その食欲は尋常ではなく、キヒサルが現れた山では獣の数が一気に減るとまで言われています。
結果、山には獣の死骸がゴロゴロ転がることとなり、それで猟師や杣はキヒサルの存在に気付くのです。

共食いをするキヒサルを、特に猟師は忌み嫌います。
ただ、トラバサミや柵で捕らえても、キヒサルの本体(ヌシ)は乗り移った体(グヨリ?)から逃げてしまいます。(そんな時、残されたクヨリは抜け殻のように、がらんどうになっているそうです。)
また、鉄砲で撃ってもキヒサルは、なかなか死にません。

459 :2/2:03/08/26 19:18

だから、キヒサルが現れると、猟師と杣は手分けして山狩りをします。
人と違って、キヒサルは道を通るとは限らず、その一方で火や金物の音を恐れるので、松明を持って銅鑼や半鐘、鍋などを叩いて、山裾から山頂へ追いやるようにします。
キヒサルが近くにいる気配は匂いで分かるそうです。(私が聞いた話では、キヒサルが近づくとサビのような匂いがするとなっていましたが、これは金気臭い匂いではないかと推測します。)

キヒサルを見つけても、間違っても触れてはいけません。(ただ、その理由や触るとどうなるかは覚えてません。)
山狩りに参加した人は、ひたすら山頂近くに設置した罠のところへキヒサルを追い込みます。
草を刈った平地に追い込んだら、木の上に渡してある油を染みこませた布をキヒサルの上に落として捕らえ、すぐさま焼き殺します。
ヌシの姿を直接見ると目が潰れると言われているので、このような方法を使うのだそうです。

キヒサルの起源は分かりません。もしかしたら、何らかの伝染病(狂犬病みたいなもの)に対する恐怖がこのような怪物(妖怪?)を創造したのかもしれませんが、猿を媒介する伝染病が当時の日本に存在したのかは、私の知識ではなんとも言えません。

473 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 22:00

>>458-459
実に興味深いので、地方を教えて下さい。

479 :458:03/08/26 23:01

>>473
すみません。地域を特定するのは勘弁して下さい。
田舎のこと故、世間が狭いのです。
ただ、奈良ではありませんし、近畿でもありません。

483 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/26 23:35

>>479
様々な地域に点々と元を同じくした似た伝承が残されてると仮定すれば、
極一部の流派の修験者なんかの行脚ルートで伝わったモノなのかもね。

492 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/27 00:36

>>458-459
“ヌシの姿を直接見ると目が潰れると言われているので”

ヒサルキ伝説⑤【園児の噂】」の、ヒサルキの絵を描いた子が最後両目に包帯をしていたって。

引用元:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1061226435/

『【洒落怖】ヒサルキ伝説⑪【ヒサル・忌避猿】 – 2ch死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2019/06/26(水) 07:39:18 ID:72b420bd8 返信

    サムネが神さまの言うとおりなのに興奮した