【洒落怖】幼少から続いてる恐ろしい体験を話す【長編】 – 2ch死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?
それからは、何事もなく日常が過ぎていった。
C菜の夢を見ることもなく、平和だった。
しかし、相変わらず加奈子さんの噂は続いていたが・・・。
そんなある日を境に、友人Aが学校に来なくなった。
まさか・・・とは思ったが、さしたる証拠も無いのに安易な考えは出来ない。
そんな心配を他所に、クラスメート達は勝手に噂をしている。
クラスメートA「絶対、加奈子さんに連れて行かれたんだよー」
クラスメートB「夢を見たって言ってたもんねー」
クラスメート達の無神経さに軽い苛立ちを覚えたが、確かに友人Aのことは気になる。
俺「調べてみるか」
しかし、友人と言っても携帯の番号やアドレスを知っているほどの仲では無かったため、まずは友人Aと親しかったクラスメートに話しを聞くことにした。
俺「なあ、最近Aを見ないけど風邪か何かか?」
クラスメートC「俺も分からねえ、メールの返事も無いし電話しても出ないんだよ」
俺「そうか、ありがとう」
これは担任の先生に聞いてみるのが早いだろう。
俺「先生、最近Aって何で休んでるんですか?」
先生「んー家庭の事情だ」
俺「家庭の事情?」
先生「ああ、落ち着いたら来るんじゃないか」
俺「そうですか」
そう言いつつも、俺は何か釈然としない気持ちを抱えていた。
そこで俺は直接Aの家へ行って聞いてみることにした。
何でここまでしているのか俺にも良く分からない。
でも、やはりあの噂はあまりにも気になる。
ここか・・・
翌日、俺はクラスメートに住所を教えて貰い、放課後の時間を使ってAの家までやって来た。
Aの家はさほど学校から離れておらず、ごく普通の住宅街にあった。
一軒家だったが、かなり古い作りで、所々がひび割れている。
俺「A、居るかな、居たとしても何を話せば良いんだろうか」
突然押しかけてきて、迷惑だよなあ・・・
そう思いながら、玄関のチャイムを押す。
おい見てしまったじゃないか
大丈夫だよな?
大丈夫だ
・・・
・・・
返事がない。
俺「留守かな」
その後何度も押しても、誰かが出てくることはなかった。
ふ、と家を見上げてみる。
俺「ん?」
窓際の所、女性が立っている。
あんなにチャイム鳴らしたのに何で出ないんだろうか。
ずっと窓際を見ていると、女性がこっちを向いた。
俺「う・・・」
曇りガラスのせいでぼやけて見えないが、面と面で向き合った瞬間、なんとも言えない寒気がした。
俺「え?」
俺と目が合った後、女性はなぜか、腕を伸ばし、顔と腕をガラスに張り付けた。
掌と腕を、べったりと。
俺「お、おじゃましました!!」
あまりの不気味さに、俺は聞こえるはずもないのに声を出して、逃げるように去った。
何なんだよアレ・・・おっかねえ。
Aの姉か妹だろうか?何であんなに鳴らしたのに出てくれなかったんだろうか。
尤も、あんな不気味な人が出てこられても困るが・・・。
翌日、気になった俺はクラスメートに尋ねてみることにした。
俺「なあ、Aって姉か妹っていたっけ?」
クラスメートC「いやーアイツは一人っ子のはずだぞ」
俺「そ、そうか」
まあ、母親という可能性も0ではないが・・・
そこから何日も経過したが、相変わらずAは学校に登校して来なかった。
そして、ある日の晩
ちょっと小腹が減っていた俺は、コンビニまで自転車で走ることにした。
時間的には結構な夜中だったが、コンビニまですぐだし、気にしないことにした。
そんな中、コンビニへ向けて軽快に自転車を走らせている最中、後ろから大声で呼び止められた。
???「そこの君!!止まりなさい!!!」
俺「え?」
振り向いて見ると、自転車に乗っている警官だ。
俺は立ち止まり、警官が近づいてくるのを待った。
警官はかなり、怒った顔をしている。
やっば・・・、夜中に出たから怒られるのかな
夢に出る女の子がC菜だから
2chmateってアプリだと2回以上レスしたら名前が出るの人名みたいなやつ
そんなのあるんや…プチ都市伝説的なもんなんやね ありがとう
自分の後ろが気になる・・・
警官「二人乗りなんてしちゃダメじゃないか、そんなスピード出して!!」
俺「え?」
警官「後ろの子は・・・あれ?」
俺「俺、二人乗りなんてしてないっすよ」
警官「そんなはずはないだろう?女の子が後ろからしがみ付いているのが見えたぞ」
一瞬、ゾワッとした・・・そんなハズはないだろう。しかし警官は真剣な表情だ。
警官「み、見間違いか・・・いや、しかし確かに」
警官はブツブツ言っていたが、俺は気が気ではなかった。
警官「と、とりあえず夜中の外出は控えるように!」
その後、軽く小言を言われて俺は家に帰された。
なんと言うタチの悪い冗談なんだろう
きっと、俺を怖がらせて夜中の外出をさせないようにしたんだろうな!
きっとそうだ!
・・・・・・
俺の心は全く晴れなかった。
俺の中で何かが、ヤバイ、と警告していたのだ。
確実に俺の周囲で何かが起きている。
すまない、眠気の限界が来てる
また明日の夜書くってことで良いかな?
待ってるべ
全て話した時に分かるけど、俺は事情により殆ど眠れないんだ
なるべく早く書けるようにするよ、また夜中かもしれないけど
まだ興味を持ってくれてる人がいたら保守してくれてたら嬉しい
怖すぎ眠れない
待つとしよう
就寝前になんというスレを開けてしまったんだorz
でも好きなんだよなこんなの
ちょ、シャレにならんわ
嫌いなんだよこえーよ
はよはよはよ!!!!!
ちょっと気になったんだけど、お守りはずっと枕の下に入れてたの?
中学時代から?
その間一度も確かめなかったのか?
それとも数日の間に変質したってことかな
ちょっとだけ戻ってきました。
拙い文なのに読んでくれてありがとう
釣りと言ってる人も読んでくれてありがとう
またすぐ出なければならないので、続きは23時頃になります
では、また後ほど
>>171
文にも書いたけど、外泊する際は持ち出してたから確認はしてた
でも、しばらく夢を見ていなかったから、細かく確認はしていなかった
c菜のずっと一緒にいてくれる?にうんって答えたからこんなことになったんじゃないかな…
まぁそう答えるしかないんだけど
つか>>1が呪いを広めるためにこのスレ立てたとかじゃないよな?
それは違うと思う
多分原因は加奈子さんにあるゾよ
加奈子→c菜か…
じゃあもっと前から加奈子は存在してたってことやな
放課後、俺は頭を抱えていた。
不可解な現象、もはや怪異と呼べるような内容が立て続けに起きている。
そしてAについてだ。
これはもう、何かしらの事態がAに起こったと考えるのが妥当だろう。
仮に家庭の事情だとしても、友人達にメールの一つも寄越さないのは異常だ。
それに、あの異様な家・・・。
???「なーにブツブツ言ってんの?」
俺「うわっ!!な、なんだ○○か」
彼女「えへへー、驚かせちゃった?」
突然の登場に面食らったが、そこには彼女が立っていた。
俺が机に向かってブツブツ言ってるのをずっと観察してたらしい。
なんという悪趣味な・・・。
俺「あ、そうだ!」
俺は彼女に協力して貰うことにした。
彼女「んー?」
俺「加奈子さんの噂って前に○○が教えてくれたよな、それについて詳しく知ってる人を探して欲しいんだ」
彼女「えー、何で?全然興味無さそうだったのに」
俺「ん、まあ、ちょっと色々とな」
彼女「いいよー!探しておくね」
俺「サンキュー」
彼女は顔がかなり広い。これで新しい情報も入ってくるかもしれない。
俺は俺で行動を移した。
翌日から、クラスメートを含め、様々な人に噂について聞いたが、芳しい結果は得られなかった。
校内の知人という知人に話を聞いたが、噂は聞いたことがある、という程度の情報しか得られなかった。
~組の○○さんが居なくなったとか、○○さんが夢を見たらしい、等は聞けたが
あまりにも信憑性に欠ける。
そんな八方塞の中、知人からとある人を紹介された。他校のD男という男だ。
オカルト研究会に所属しているらしい。
自分の高校のオカルト研究会は訳の分からん新聞や冊子を作っていて
あまり近寄りたくないイメージだったが、背に腹には変えられないだろう。
しかも他校かよ・・・まあ仕方ないか。
俺は知人にアポを取って貰い、放課後にD男の高校のオカルト研究会を訪ねる約束をした。
翌日、俺は放課後にD男の高校を訪ねた。
D男の高校は自分の高校からさほど離れておらず、電車ですぐの所だった。
俺「・・・・・・」
校門を前にして、俺は息を飲んだ。
なんというデカイ高校だ・・・。
うちの高校とは比較にならないほどの大きさ。
D男の高校は私服可なので、変に怪しまれることなく入れた。
外見通り、高校の中も非常に広かった。
俺「サークル棟みたいなのあるかな?」
場所がサッパリ分からなかったので、近くにいた学生を捕まえて聞いてみた。
俺「あの、オカルト研究会ってどっちですか?」
学生「あっちだけど・・・、あんなのに入りたいの?」
俺「え?」
学生「やめたほうがいいよ、変なのばっかりだから」
俺「はあ・・・」
流石に偏見が過ぎると思うのだが・・・、とりあえず教えられた方向へと向かう。
俺「ここか・・・」
オカルト研究会と書かれた札を見つけ、俺は中に入る。
俺「あのー、D男さん居ますか?」
???「ん?」
部室には一人しかおらず、中に居たモヤシのような男が返事をした。
いかにもオタクという感じ。
D男「俺がD男だけど、何?入部希望かい?」
俺「え、いや、違うんです、○○の紹介で来ました」
D男「ああ!話は聞いてるよ!何でも面白い話があるんだって?」
あまり面白がられても困るのだが・・・。
俺は、うちの高校で広まっている噂についてD男に話した。
D男はうんうん、と頷きながら話を聞いていた。
ひとしきり話終えた後、D男が口を開いた。
D男「実に興味深い話だね」
俺「はぁ、そうっすか」
D男「あくまで私の推測になるが、加奈子さんは実在の人物の可能性もある」
俺「えっ!?」
加奈子さんが実在の人物とは・・・どういうことだろう。
D男「では、順番に私が思ったことを話していこう。・・・そっくりな話にカシマさん、ヒキコさんという話があるんだが知っているかい?」
俺「いや、知らないです」
D男「これらの都市伝説は仮死魔霊子、森姫紀子っていうのが登場人物なんだ、加奈子さんと比べてみて何かに気付かないかい?」
俺「うーん」
俺は考えてみた。
俺「何だか、加奈子さんの方が実際に居そうな名前ですね」
D男「そう、その通り、勿論理由はそれだけではないが、それは後に話そう・・・あ、座って聞いてくれ」
D男は俺にイスを促した。俺はイスに座り、話の続きを聞くことにする。
ああ、言い忘れてた、キャラの会話
特にD男との会話は
重要な部分は押さえてあるけど、昔のことでうろ覚えな部分が多い
ご勘弁ください
D男「君が言った通り、仮死魔霊子や森姫紀子と比べて、現実にあり得る名前だ。更に言うと、噂のタイトルが片仮名ではなく、漢字で伝わっていることが面白い」
俺「と、言うと?」
D男「噂とは常に変遷していくもの、加奈子さんっていうタイトルじゃ、いまいちインパクトがないだろう?つまりは誰かが改変する前の可能性がある。そして、私はこの噂のある点に注目している。」
俺「ある点とは?」
D男「対処法だよ」
俺「対処法?」
D男「そう、得てして怪異に出会ってしまうタイプの都市伝説は、何らかの対処法が確立されている場合が多い。カシマさんであれば質問に正しく答える。ヒキコさんなら、いじめっ子の真似をする等ね。他にも口裂け女や赤マント、赤いちゃんちゃんこ等も含まれる」
俺「はあ・・・」
D男「つまり、こういうことだ」
俺が理解していないのを察したのか、D男は紙とペンを使って説明してくれた。
D男「最初に狭いコミュニティで広がるのは、一笑に付すような話でも話やすい人が居ることによる、心理面からきている。
噂はやがて形作られ、仮の完成を持って外部へと広がって行く。そして外の世界へと旅立った噂は、想像力豊かな人達によって、改変されていく。最後に噂の完成だ。」
俺「うんうん」
D男「ここで注目すべきは、いつ対処法が作られるかだ、もし君が極度の恐怖症だったとしよう、噂を聞いてしまったらどうする?」
俺「うーん・・・どうすれば助かるのかを聞きますね」
D男「そう、その通り。怪異に出会ってしまうタイプの都市伝説は、恐怖を煽ることが目的だ。ましてや対処法が無いのなら、必死に助かる方法を聞く人も居るだろう。
そこで、必ず優位に立ちたがる人が出てくる。これも人の心理だな」
俺「心理?」
D男「他人より目立ちたい、という欲求を持っている人間は多い。対処法が何も無い所に、対処法を知っているという人がいれば、耳を傾けるだろう?」
俺「確かに」
D男「つまり、対処法が作られる要因は、人の優位に立ちたい、目立ちたい、チヤホヤされたい、と言った心理からきているんだ。
先ほどにも述べた通り、こういった恐怖系が苦手な人も多いし、目立ちたいという欲求を持っている人は非常に多い・・・つまり」
俺「対処方が確立されていない・・・と、言うことは加奈子さんの噂が出来たのは最近の可能性が高いと?」
D男「素晴らしいね!!オカ研に入らないかい?他校でも君なら大歓迎だよ!」
俺「結構です」
俺はD男の勧誘を軽くいなし、疑問に思っていたことを聞いてみた。
俺「何故、加奈子さんが実在の人物だと思ったんですか?」
D男「長髪黒髪でチェックのシャツにスカート、私はこの部分に注目したんだよ」
俺「と、言うと?」
D男「君は何も違和感を感じなかったのかい?」
俺「うーん」
俺はしばらく考えた後、率直な感想を言ってみた。
俺「別にこの部分はいらない気が・・・」
D男「そうだ、恐怖を煽る都市伝説にしては、明らかに浮いている部分に思える。
そして、未完成の都市伝説にも関わらず、この部分だけが妙に細かい。勿論、この部分は噂が外部へと行けば淘汰される部分だろう」
俺「うんうん」
D男「他の部分とは違い、恐怖を煽る役割を果たしていない、そして未完成な初期の噂であり、それでも不自然なほどの細かさ。
つまりは、長髪黒髪でチャックのシャツにスカート、この部分は現実にある事柄を表していると考えられる。
更には加奈子さんというリアリティのある名前も含め、現実にモデルが居ると考えられるのが自然だ」
俺「なるほど・・・」
伊達にオカ研ではないと言うことか、D男の理論は納得出来る。
俺「どこで生まれた噂かって分からないですかね?」
D男「それならば大体、察しは付いている」
俺「え?本当ですか?」
自身満々に言い張るD男に、俺は驚きを隠せない。
D男「君の学校だよ」
俺「俺の学校?」
D男「そういった都市伝説の類は、得てして狭いコミュニティである程度形成されてから、外部に広まって行くのは先ほどに述べた通りだ。
それに、類似するタイプの都市伝説と比べて、細部の構成が出来ていない。
それでも、未完成のまま君の学校では広まっている。つまり・・・」
D男は大きくもったいぶってから言い放った。
D男「加奈子さんは実在のモデルが居る可能性が高い、噂が出来たのは最近、そして出処は君の学校だ」
俺「おお・・・」
俺はD男の理詰めに完全に圧倒されていた。
これらのことから考えるに、噂の真相を探るには校内を中心に聞き込みをするべきだろう。
加奈子さんと言う人物が居ないか、そして最近何か起きたことはないか、これらも合わせて探っていこう。
俺は、丁重にD男に礼を述べ、部室を後にした。
あのさ、 あなたの娘さんは地獄に落ちました っていう感じの名前のスレにちょっと似てない?